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アイルランド英語&エール語の語彙 投稿

 アイルランドで使用される特徴的な表現/語句 《Eng & Ir》

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Irish Slang (part one)

まず、この国で最も頻繁に聞かれる語のひとつがこれ。

「Grand」
'fine'、'okay'、'good'などと同義。大げさな意味は無い。
数年前に或るアイルランド人がこんな話をしていた。80年代半ばに仕事でイングランド人女性と知り合いになり「How are you?」と訊かれた際「(I'm) grand.」と答えたところ、すっ頓狂な声で「What do you mean you're grand???」と返されたとか。イングランドにはアイルランド人がうじゃうじゃいるはずだが、彼女はこの表現に出くわした事が無かったか、あるいは彼らが英語を話しているのに気付かなかったようだ。ウィンク  'fine'などと交換可能なので「That's grand.」「You're grand.」とも言う。「OKだよ」「構わないよ」といった意味。

「Craíc」又は「Crack」
'くらっく'と発音する。これものべつ幕なしに使われる語である。意味は「楽しみ」とか「出来事」。'fun'、'enjoyment'または'laugh'、あるいは'gossip'、'happenings'などと同義。主な使用例は以下の通り。
"We had great craíc last night."
"The craíc was good."
"He/she is great craíc."
"What's the craíc?" "Any craíc?" (What's going on? のような感じ。)
と挙げたらきりが無い。この単語、綴りはアイルランド語だが、そもそも英語の'crack'からきた(20世紀半ば)ものらしい。お次は、

「Shait」又は「Shite」
発音は'しゃいと'。(' と'は短くて曖昧) スコットランドでも同様。口語的表現で意味は御推察の通り「糞」「くそったれ!」など。'shit'よりも軽い表現で(或るアイルランド人いわく'shait'は 'shit'よりも感情がこもっている)、他の語(主に卑語)と組み合わせてもよく使われる。映画「ザ・コミットメンツ」や「トレインスポッティング」の中では次の様な台詞がある。
"That was a load o' (of) shite."
"Will yeh (you) stop talkin' shite, Joey?"
"I couldn't give a shite about him."
"It's SHITE being Scottish!"

「Lovely」
これはアイルランド特有の語ではないが、やはり滅多やたらに使われる。(イングランド辺りでも同様だと思う。) パブや店でつり銭が要らないようにちょうどの金額を渡した場合など、スタッフからこの言葉が返ってくる。隣人に、行き先が同じ方向だから私の車に乗らないかと言うと「Lovely!」。博物館の券売所などで学生証を提示すると「Lovely!」。とにかくやたらと聞かれる、'thank you'、'nice'、'fine'などの代替語である。

「Eejit」(複数形 eejits)
'いぃじっと'か、むしろ'いーじっと'と発音する。(' と'は短くて曖昧) 時に親しみを感じさせる言葉で、これも使用頻度は高い。スコットランドの一部でも使われるらしい。'idiot '、'fool 'などと同義だがさほどきつくはない。「阿呆」「間抜け」のような感じ。例文を挙げると、
"Look what you've done now, you eejit!"
"Brian Cowen, what an eejit!"
"I've been drinking like a mad eejit!"

 

❖ 次回は「Give out」「Culchie」「Jackeen」など。

 

 

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