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その他もろもろ(四方山話) 投稿

 アイルランド・ダブリン発の四方山話 "もろもろの事柄"

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アイルランドと日本、物の大きさの違い (A size comparison of things)

2016年1月15日
さて、今回はごく身近な話題で、アイルランドで見られる"物"の一般的な大きさを日本のそれと比較してみたい。言うまでもないが全ては書ききれないためここでは日常生活でよく見かけるものに限定して(主に野菜/果物)ほんの一部を紹介する。

1 ) ピーマン

ピーマンまずは野菜をいくつか挙げてみよう。(品種の違いについての討論は無しということでご了承願いたいひひひ) 日本の店頭で一般的にピーマンとして販売されるものは中形で緑色のものが大半だと思うがこちらでは緑色のほか、赤色、黄色、橙色のフルーツピーマンが主として流通する。大形で苦味が少ないのが特徴。右の画像でお分かりかと思うが日本の典型的な(緑色)ピーマンに比べると2倍近くの大きさがある。糖度が高いためサラダなどで生食されることも少なくない。

2 ) きゅうり

きゅうりこの時季(秋~冬)はスペイン産のものが多い。日本で流通するものに比べると1.5倍ほど(いやそれ以上か)長く径も大きい。いぼとしわが少ない(ほとんど無い)のも特徴である。青臭みやパリッとした歯ごたえもあまりない。慣習的にはサラダやピクルスの他、(ほんのりと甘味があるため)スープ、ソテーなどに用いられることがある。因みに、昨年の3月或る大手スーパーマーケット・チェーンが公開したデータによるとケリー州(County Kerry)で最もよく売れる野菜/果物はきゅうりとなっている。

3 ) 茄子

これも日本で一般によく出回っている茄子に比べ巨大で、皮はほとんど黒光りしているように見える。(オランダ産が主流だがアイルランド産もある。) 大味で焼きナスや漬物等にしても日本のものの様な風味がない為あまり旨くない。皮は調理しても硬いと考えられているらしいが決してそんな事はなく、油で炒めたりローストや蒸し焼きにする際は大抵皮付きのままで使用され丸ごと食されることも多い。

4 ) ほうれん草

現在日本では葉の先が尖りノコギリのような切れ込みがある従来の「東洋種」と呼ばれるものと、東洋種と西洋種を掛け合わせた「交配種」というものが市場をほぼ独占しているらしいが、こちらのほうれん草は葉が丸みを帯び根が緑色のいわゆる「西洋種」と言われるものに属するかと思う。葉っぱは日本のものに比べ小さく茎はほとんど食されることがない。寒さに強く栽培が簡単なため国産のほうれん草が多く流通する。えぐ味の多さにもかかわらずサラダの材料として生食されたり、スープやタルト、肉/魚の(バターやクリームで調理された)付け合せなどに使用される。

5 ) りんご

りんご日本でもアイルランドでもスーパーマーケットに並ぶりんごの種類は豊富で色や大きさも様々だが、こちらでは小ぶりで黄味がかった緑色あるいは紅緋色(?)のものが生で食べるりんごの定番と言って良いだろう。いずれも適度な甘みと酸味があり食感の良い品種である。日本では大形で赤い(または紅色の)りんごを切り分けて食べるのが主流だと思うが、アイルランドの人々は小形(重量100~150g)の黄緑/青りんごを皮付きのまま丸かじりすることを常としている。

6 ) トマト

トマト現在日本の市場に出回っている最も一般的な品種は桃太郎トマトと呼ばれ、スーパーマーケットなどで販売される大玉のトマトのほとんどはそれに属するとか。こちらでよく目にするものは大部分が桃太郎トマトより小さく(重さは120g前後)、甘味があって果肉も柔らかめだ。日本でミディトマトと呼ばれるものに相当するかと思う。大型の品種としては「Beef Tomato」系のものが流通している。言わずもがなアイルランド産のトマトは他の野菜/果物の多くがそうであるように殆どが温室栽培である。

7 ) ノート(大学ノート)

日本では一般的にB5判サイズが多く使われると思うが、当地の学生が授業に利用するのは大抵A4判のルーズリーフ型ノートである。筆者個人の経験ではB5判のノートというものにはお目にかかったことがない。(それよりも幾分小さいメモ帳のようなものなら存在するが) 紙の厚さについては日本の大学ノートやルーズリーフに比べて薄く、どちらかと言えば(日本の)典型的なレポート用紙の厚みに近いのではないかと想像する。

8 ) 本

本これは大きさの違いと言うより標準化の有無とでも呼ぶべきか。辞書や専門書、雑誌などを除いた日本の代表的な本のサイズ/判型は5つくらいに分けられるが、こちらではペーパーバックと呼ばれる日本で言う文庫本に相当する本の大きさはピンからキリまで(?)ある。右の画像から分かるものだけでも実に8サイズ、ページの厚みや質も様々だ。(そのおかげで我が家の本棚はどれもこれも全く雑然としている。) 余談だが、かつて文芸関連のペーパーバックは日本の文庫本と同様にほぼ全て判型が統一されていた。

9 ) 写真屋でプリントされるフィルム規格の標準判

プリント写真このご時世にフィルムカメラのフィルムを写真屋へ持っていって現像/プリントを依頼する者は決して多くないと思うが、15年ほど前まではそれが当たり前だった。日本で最も一般的なL判サイズと呼ばれるプリント写真は89×127ミリ。こちらの極一般的な標準サイズは6インチ x 4インチ(15.24cmx10.16cm)だから郵便はがきに近いサイズである。日本から持ってきたポケットアルバムが役に立たなかったのを記憶している。

10) フェイスタオル

タオルタオルの大きさに規格などというものは存在しないだろうが、当地で顔や手を拭くのに使用される「Hand Towel」と呼ばれるものは平均の大きさが50×90cmで厚みも結構ある。(洗いざらしてゴワゴワのタオルは猫の爪研ぎにもってこい!ガハハ) 日本のいわゆる「フェイスタオル(洗面用タオル)」は大きさが手ぬぐい(平織りの布)と同じくらいで幅約30cmx長さ約75cmほどだから右の画像を見ても分かるようにサイズの違いは明らかだ。因みに「Hand Towel」よりも小さい「Face Towel/Cloth」または「Wash Towel/Cloth」と呼ばれるものは標準サイズで30×30cm か33×33cmのどちらか。

 

とまぁ、(いささか飽きてきたので) 今日はこの辺にしておいて他のモノについてはまた別の機会に書かせていただこうと思う。

 

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